2020USC 結果

2020 USCでの日本のウイスキーの結果や公式テイスティングノートをまとめました

 

「2020年のUSCでの日本のウイスキーの結果が知りたい」

「USCとはどんな大会なのか?」

このような疑問をもつあなたにに対して

今回は、2020年に行われたUSC(Ultimate Spirits Challenge)で高得点を獲得したジャパニーズウイスキーの情報をまとめました。

獲得した得点順に、獲得した賞や、USC公式のテイスティングノートなどの情報をまとめています。

このページで分かること

USCの評価方法・賞の種類

2020年の日本のウイスキーの受賞結果や点数

上位4ウイスキーのテイスティングノートの日本語訳

気になった方は最後まで読んでみて下さい!


USCについての概要を詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください↓

世界的な蒸留酒の品評会「Ultimate Spirits Challenge」について解説

まず、評価の方法をざっくりまとめると…

他のコンペティションではメダルの色で評価をすることが多いですが、USCは点数をつけて評価を行っています。

また点数以外にも以下のような評価項目や賞も存在しています。

チェアマンズトロフィー (CT)

それぞれの部門で最も評価が高いウイスキーに贈られる賞。

ファイナリスト (F)

チェアマンズトロフィーの候補となるウイスキー。好ましい結果を残したものに審査員長が贈る賞。

グレートヴァリュー (GV)

価格と点数の関係が良いものに贈られる賞。要するに味に対してコスパが良いということ。

トライ&トゥルーアワード (T&T)

前々回、前回、今回のUSCに連続でエントリーし、いずれも90点以上を獲得したものに贈られる賞。

トップ100スピリッツ (T100)

USCの全部門で上位100位以内に入る蒸留酒に贈られる賞。

USC
USC公式ホームページより

2020年のUSC結果一覧

今回は公式ホームページで結果が確認できる80点以上のウイスキーについての結果をまとめました。

95点以上を獲得したジャパニーズウイスキー

95点以上を獲得した銘柄は、

「Extraordinary, Ultimate Recommendation」と称され、究極的におすすめできる作品という評価になっています。

95点以上を獲得した日本のウイスキーは4銘柄でした

97点(CT//T100) 松井ミズナラカスク シングルモルト

「松井ミズナラカスク シングルモルト」は松井酒造の製造するウイスキーです。

チェアマンズトロフィートップ100スピリッツといった賞も獲得しています。

USC公式のテイスティングノートは以下の通りです

Distinctive aromas of toasted cereal grains with dried fruit and flowers are fresh and enticing. The robust flavors explode in the mouth with roasted grain supported by softly sweet malt and expertly balanced spice, all leading to a silken finish. An absolute pleasure to drink.

トーストした穀物、ドライフルーツ、花などの特徴的な香りは新鮮で魅力的です。

焙煎された穀物、柔らかな甘さのモルト、絶妙なバランスのスパイスが口の中で広がり、絹のようなフィニッシュへと導きます。

飲む喜びを与えてくれるウイスキーです。

英文はUSC公式ページより引用

用語の補足説明

モルト:ウイスキーの原料となる大麦が発芽したもののこと。

96点(F/T&T/T100) 響 Japanese Harmony

「響 Japanese Harmony」はサントリーの製造するウイスキーです。

ファイナリストトライ&トゥルーアワードトップ100スピリッツの三つの賞を獲得しています。

USC公式のテイスティングノートは以下の通りです

Fresh aromas of buttered grains are light and airy. The soft and elegant texture is well matched by the delicate floral and lightly toasted grain flavors. Each sip develops to reveal a robust core of toasted nuts with a coconut finish

バターを塗った穀物のフレッシュな香りは、軽快で軽やかな印象です。

ソフトでエレガントな質感に、繊細なフローラルと軽くトーストした穀物のフレーバーがよくマッチしています。

一口飲むごとに、トーストしたナッツのしっかりとした芯と、ココナッツのフィニッシュが現れます。

英文はUSC公式ページより引用

96点(F/T100) 深野 10年

「深野 10年」は深野酒造が製造するウイスキーです。

ファイナリストトップ100スピリッツを獲得しています。

USC公式のテイスティングノートは以下の通りです

A distinguished nose with hints of bananas foster, brown butter, lilac, dried apricot, and heather honey draws you in. The banana motif continues on the palate with warm baking spice and hints of Sichuan peppercorn offering depth and lift. Exquisite.

バナナズフォスター、ブラウンバター、ライラック、ドライアプリコット、ヘザーハニーを思わせる際立った香りに引き込まれます。

バナナの風味は口の中で続き、温かなベーキングスパイスと四川山椒の香りが深みと高揚感を与えています。

絶妙な味わいです。

英文はUSC公式ページより引用

用語の補足説明

・バナナズフォスター:アイスクリームや砂糖、シナモン、バナナリキュールなどで作られたソースで作られるデザートのこと。

・ブラウンバター:軽く焦がしたバターのこと

・ライラック:ヨーロッパ原産の落葉樹。春に紫色の花を咲かせ、甘く優しい香りが特徴。

・アプリコット:あんずのこと。

・ヘザーハニー:ヘザーはスコットランドに自生する植物。紫色の花が特徴的。ヘザーハニーはヘザーの花蜜からとれるはちみつのこと。

95点(F/GV) 季(TOKI) ジャパニーズウイスキー

「季(TOKI)」はサントリーが製造するウイスキーです。

ファイナリストグレートヴァリューを獲得しています。

2020年の公式テイスティングノートが参照できなかったため、

代わりに2021年出場時の公式コメントを掲載します。ご了承ください。

It pours an attractive pale gold color in the glass. The nose is lifted and elegant with seductive aromas of white cherry, toffee, dried flowers, and cloves. The palate opens with a whiff of smoke followed by subtle flavors of beeswax, caramel, cedar box, and pottery minerality.

グラスに注ぐと魅力的な淡いゴールド色をしています。

香りは、ホワイトチェリー、トフィー、ドライフラワー、クローブの魅惑的な香りを持ち、高貴でエレガントです。

味わいは、スモークの香りに始まり、蜜蝋、キャラメル、シダーボックス、陶器のミネラルの繊細なフレーバーが続きます。

英文はUSC公式ページより引用

用語の補足説明

・ホワイトチェリー:淡い黄色のサクランボの品種。強い甘さが特徴。

・トフィー:砂糖や水などを煮詰め、ナッツと合わせて作られるお菓子。

・クローブ:熱帯地方に生息している常緑樹の一つ。香辛料として広く使われる。

・シダー(cedar):針葉樹を中心とした幅広い樹木を指す。

・蜜蝋(みつろう):ミツバチの巣を構成するロウを精製したもの。食用や化粧品などに使われる。

94点~90点を獲得したジャパニーズウイスキー

94点~90点を獲得した銘柄は

「Excellent, Highly Recommended」と称され、かなりおすすめできる作品という評価になります。

94点~90点のジャパニーズウイスキーは全部で7銘柄あります。

また、94点以下のウイスキーは、テイスティングノートが参照できなかったため、点数のみをまとめていきます。

点数(賞)ウイスキー名
94点(F)松井サクラカスク シングルモルト
93点(F)鳥取 ブレンデッド
92点(F)鳥取 Ex-バーボンバレル
91点神息 Sakura Wood
91点倉吉 山陰 ブレンデッド
91点大石 アイラカスク
90点大石 シェリーカスク

89点~85点を獲得したジャパニーズウイスキー

89点~85点の銘柄は、「Very Good, Strong Recommendation」と称され、90点代の銘柄には劣りますが、強くおすすめできる作品という評価になっています。

89点~85点のウイスキーは9銘柄存在しています。

点数ウイスキー名
89点天雀 ブレンデッド
89点大石 ブランデーカスク
88点倉吉 12年
88点KIKORI 3年
87点倉吉 シェリーカスク
87点倉吉 18年
87点松井 ピーテッド
86点倉吉 8年
85点倉吉

まとめ

2022年のUSCでは80点から84点の範囲に含まれる日本のウイスキーはありませんでした。

実際の点数が高くても飲み手によっては、評価が異なることもあります。

実際に自分で飲んでみて、ランクや点数をつけてみるのも面白い楽しみ方かもしれません。

この記事で自分に合った銘柄が見つかれば幸いです。


このサイトでは、ジャパニーズウイスキーの情報をまとめています。

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ジャパニーズウイスキー情報サイト・サイトマップ


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